top of page

漢方薬を十分に効かせるには、有効なサプリメントの使用が欠かせません。

 プライケアEiz|証陽散EX|四川風貴廣EX

これらの栄養補助食品はJPS製薬で製造されたものになります。

 

炭水化物などの糖質の危険性

人類の歴史をみると、飢餓にさらされてきた時代が長く、いかに少ないエネルギーを、効率よく溜め込むかということが最大の問題だったと思われます。

そのため人類は脂肪などを蓄える仕組みが発達して、一度取り込んだものは極力排泄されることなく蓄積されるようになっています。

人類も他の生物も劣悪な状況でも生きながらえるため、体は進化して「節約遺伝子」が発達しているのです。

産業革命以後には、その蓄える仕組みが仇《あだ》となって、肥満をはじめ、がん、脂質異常症、動脈硬化、腎臓病、糖尿病、高血圧、心臓病、脳卒中、などの生活習慣病と言われる病気が多く発症することとなります。

生活習慣病の主な原因は三大栄養素の炭水化物、たんぱく質、脂質などの過剰摂取と運動不足によるところが大きいのですが、中でも炭水化物偏重の食生活が最も悪影響を及ぼしていると私は考えています。

炭水化物の過剰摂取により、エネルギーとして使われずに余った糖質は脂質として蓄えられるだけではなく、漢方で言う余分な水分を産生して、水毒体質《すいどくたいしつ》もしくは痰飲体質《たんいんたいしつ》という水の循環障害を作ってしまいます。

また、腸内細菌叢は炭水化物などの糖質を分解するのに適した腸内細菌ばかりが増えてしまって、腸管免疫に悪影響を与え、アレルギーや免疫疾患の原因にもなっていると考えられます。

そして、雑穀などの少ない食生活に変わったことから、貧弱な腸内細菌が増えて、腸内細菌叢の弱体化により、高齢になると肉などをあまり分解・吸収できない体となり、老人性栄養失調になってしまうのです。

そればかりか血糖値を上昇させてしまうので、インスリンが大量に分泌され、そのことにより血管や細胞が傷つき腎臓や目の網膜、手足の末梢血管などの血流が障害されてしまうのです。

また、炭水化物などの糖質が多い食事を続けていると、膵臓が疲れて40歳過ぎから、血糖値を低く維持できなくなってしまいます。

現代では、この高炭水化物偏重食を改善する指導をしなければ、漢方薬を用いても十分に効果を上げることは難しくなってきています。

ですから現代人の食生活を中心とした生活習慣などを考慮して、それらの改善を指導しながら、その方の体質や症状に合った漢方薬を処方しなければならないのです。

免疫の問題

腸は食物を消化するだけではなく免疫にも大きく関わっていることが知られています。

腸内の細菌と協調しあって免疫細胞が正常に働き、血液を介して全身にこの免疫細胞が運ばれて行きます。

しかし腸内環境のバランスが悪いと免疫細胞が暴走して、過剰に反応してアレルギーや自己免疫疾患と言われる病気を起こしてしまいます。

乳酸菌には整腸作用と免疫作用の両方の効果がありますが、最近の研究では、免疫作用に関しては生菌よりも、死菌の効果が高いことが証明されています。

その免疫効果をあげるために、開発された腸内乳酸球菌のエンテロコッカス・フェカリスEC12株の死菌製剤の『証陽散《しょうようさん》』を活用して漢方療法の成績向上を図っています。

老化の問題

漢方薬を処方するうえで常に念頭に置かなければならないのが老化に関することです。

東洋医学では元々老化に関する「腎虚《じんきょ》」という考え方があり対応してきましたが、産業革命以後には体を動かすことより脳を働かすことにシフトしてきたため、より多くのエネルギーを脳が消費するようになってきました。

このことにより脳のストレスが増大していくことになります。

身体の臓器の中で一番エネルギーを必要とするのが脳で、その脳のエネルギーを生み出しているのがミトコンドリアという器官になります。

人において脳、肝臓、腎臓、筋肉などの活発な細胞に多くのミトコンドリアが存在していて、脳細胞には1細胞中に数千個のミトコンドリアがあるといわれています。

人間は酸素を取り込んでミトコンドリアという器官でエネルギーを作り出しています。

しかしエネルギーを作るときに副産物として活性酸素ができてしまいます。

活性酸素には細胞やDNAを損傷や酸化をさせてしまう悪い働きがあり、それにより老化やガン、認知症などの病気の原因にもなっています。

しかし若いうちはこの活性酸素を分解する酵素《SOD.スーパーオキシドディスムターゼの略称》の活性が高いため、どんなに日焼けしてもシミにならないし、過激な運動により多くの酸素を取り込んで大量の活性酸素が生じても自分のSODが分解してくれています。

動物の中でも霊長類、特にヒトはSODの活性の高さが際立ち、ヒトが長寿である原因のひとつとされています。

ところが40歳を過ぎると、SODの活性が急速に低下してきますので、脳内の活性酸素が脳細胞やミトコンドリア自身をも傷つけるという悪循環に陥ってくるようになります。

そんな現代では、活性酸素の発生を抑えようと、数々の抗酸化物質が脚光を浴びてきました。

例えば、ビタミンE、セサミン、カテキン、ウコン、海岸松、トコトリエノール、リコピン、コエンザイムQ10、αリポ酸、アスタキサンチンなどです。

それらの活性は、若い時のSOD活性と比較すると2万分の1程度の活性酸素除去能力しかないため、それほど期待はできません。

しかし最近開発された「メロングリソディン」は自分の持っているSOD活性を高めて誘導することができる天然物由来物質として注目されています。

このメロングリソディンが高濃度に配合された『プライケアEiz|《イーアイズ》』という製剤を用いて、SOD活性を高めて漢方の効果を上げることができるようになりました。

 

血流の問題

漢方の考えに、血液の流れが悪くなる状態のことを「瘀血《おけつ》」と言いますが、これは血液の流れが鬱滞《うったい》して、体全体にうまく血液を運べなくなる状態をいいまして、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。

そのためイライラしやすく、気も短くなり、痛みの原因にもなります。

特に糖尿病、心臓病、肝臓病、動脈硬化、腫瘍などの病気がある方は瘀血がみられますので、血液中の不必要な異物を排泄し、血液循環を高めて、内臓機能を正常にしなければなりません。

田七人参《でんしちにんじん》製剤の『四川富貴廣《しせんふうきこう》』はそんな瘀血体質を改善する聖薬とも言われています。

漢方薬や天然物

従来の漢方薬だけでの治療では十分な効果を発揮できなくなっている現代では、天然物製剤(サプリメント・健康食品・栄養補助食品)がどんどん開発されてきています。

しかしそのエビデンス(動物実験、ヒト臨床試験などの科学的裏付け)などがはっきりしていないものや、含有成分量の表示がないもの、信頼できるメーカーでないものなどが多く氾濫しているため、何を信用していいのか、はたして自分に合っているのか、などと迷われてしまっているのが現状ではないでしょうか。

その点、信頼できる漢方の医薬品メーカーで製造している天然物製剤は、医薬品と同じレベルでの製造になりますので安心、安全ということが言えます。

これらの最新の天然物製剤を積極的に組み入れることで、現代人にも対応できる漢方療法が発展できるものと確信しています。

bottom of page